【丹波市観光 100選】 自然・風景等部門選定
川代渓谷は、加古川の上流域篠山川が篠山盆地に向かって切り込むように発達したもので、東西約4キロメートルのこの渓谷は、他の地に見られるような河岸段丘や段丘堆積物もありません。
この渓谷の形成原因が他地域と異なる事を示しており、今から二万年前、武庫川下流の上昇や氷期により土砂生産が多くなった等の原因で、盆地内川床が高くなり、水は西部の加古川市流に溢れ出て現在のような川代渓谷を作ったと推定されています。
渓谷には大小様々な岩脈が存在していて篠山層群の堆積岩層(たいせきがんそう)がみられ、約一億年前の湖に堆積したそうで、礫岩(れきがん)、砂岩(さがん)、凝灰岩等の互層があります。
これらの岩脈と河川の浸食作用によって、様々な奇岩・奇景を作り出し珍しい自然公園の趣きを呈しています。