一般社団法人丹波市観光協会では、本日8月1日より9月15日まで、キャンペーン『最低のまちが最高だ!』を開催します。
丹波市柏原(かいばら)の観測所で、7月30日に日本の観測史上最高気温となる41.2度を記録しました。
もっとも、その裏では熱中症の心配がつきませんし、水不足が深刻な状況となっており、丹波市の特産である米や小豆等、農産物への影響が心配されています。それに、山間部ゆえに朝の風は涼しく、暑いことが丹波市の本質的な魅力でもないんですね。
じゃあ丹波市の魅力は何か、というと。
水分れ(みわかれ)という本州でいちばん低い分水界が生んだ氷上回廊と呼ばれる低地帯がもたらす多様な植生や文化などです。市民憲章にも水分れがうたわれています。
ちなみに、中央分水界というのは、天から降った雨が、太平洋側に流れるか日本海側に流れるかが決まるところ。
通常は山脈の上で流れが決まるのですが、丹波市では谷中にあるんです。だから、約95mといちばん低い。
観光協会としては、「日本最高気温」に関心を持ったあなたに、「日本でいちばん低い」まちの魅力を伝えたい。氷上回廊がもたらす心地よい風や豊かな里山環境や食や多様な伝統文化に触れていただきたい。
だから、「最低」というのは決して自虐ではありません。「いちばん低い」ことを誇りに思い、それを伝えるため、あえて今回の短期間のキャンペーン用に選んだ言葉です。
「いちばん高い」気温にめげそうな心身を、「いちばん低い」まちの魅力で元気づける。そうして暑気を払っていただきたい。
これをきっかけに氷上回廊の存在を、多くの方に知っていただければと願っています。
いちばん高いまち「かいばら」で写真を撮ったら、少し足を伸ばして「水分れ公園」で写真を撮りませんか。
そうすればあなたは、最高の場と最低の場のダブルクラウンの制覇者です。
時間があれば、キャンペーンページで紹介しているような今丹波市でいちばんホットなスポットやフェアをお楽しみください。
そして、感想をお寄せいただければ嬉しいです。